挨拶すら、まともにできない自分のことが、心底嫌でした。
もっと気軽に話し掛けることができるなら、どれだけ楽か…。
でも、ずっとそんな性格なわけですから、半ば諦めてました。
小学校、中学校、高校と、友達なんてできませんでしたし、「義務教育だから行かないといけない」「高校くらい出ておかないと」という思いだけで、仕方なく通ってました。
どうして挨拶すらできないか、一応理由はあります。
大人しくて、あまり友達もいない方でしたけど、挨拶くらいはしてました。
でも、ただ挨拶するだけ…。
周りを見ると、「おはよう」と挨拶した後に、会話があるんですよね。
昨日見たテレビ番組のこと、その日の放課後に遊びに行くような話、宿題のことなど、いろいろ話が続くんです。
私の場合は「おはよう」で終わり。
相手からも「おはよう」と返されて終わり。
話が発展するようなことはありませんでした。
仲が良いわけでもないので、当然といえば当然なんですけど。
でも、少しくらい話したい、仲良くしないとと思って、適当に話を振ったこともありました。
その結果、話が盛り上がることはありません。
相手も戸惑った表情で「う…うん、そうだね」「ごめん、分かんない」という返事をされて終わりです。
そんな経験を何度かしていると、何を話して良いのかも分からないし、終いには挨拶するのも嫌になっていきました。
それからは、自分からすることもなく、相手が挨拶してくれたら返すという感じになってしまいました。
少し話せて一安心!
ただ、そんな自分のことが、嫌で嫌で仕方がありませんでした。
明るくひょうきん者なんてものにはなれなくても、普通で良いんです。
普通に挨拶して、多少なりとも喋りたかったです。
雑談して、普通に人付き合いがしたかったです。
そこで、何を話して良いのか分からないなら、何を話せば良いのかを理解するために、会話テクニックを学ぼうと思いました。
この会話術を学んだら、どんな会話をすれば良いか、しっかり分かりました。
今は、劇的に人付き合いが良くなったわけでもないし、お喋り上手になったわけでもないです。
それでも、以前と比べても、気軽に挨拶はできるようになったし、少しですけど、雑談にも対応できるようになりました。
自分のことが嫌でしたけど、今は少し好きですね。
もう少し、明るければなぁ…とは思いますけど、贅沢言っても仕方がないし、ちょっとでも変わることができたので、とりあえず良かったです。
今後も人に好かれる会話術を何度も読み返して、しっかり自分のものにしたいと思います。
目指せ!会話上手!です。