人付き合いが下手で、先のことを考えると不安しかありませんでした。
一生付き合っていけるような友達もいませんし、もちろん恋人もいません。
職場の人間関係も、全然上手くいっていませんし。
親戚との付き合いも上手くいってないくらいで、人間関係全般に悩みしかありませんでした。
そもそも父親が厳しい人で、子供の頃でも少し騒いだだけで「うるさい!」と怒鳴られて、静かにしていないといけないような家庭で育ったんですね。
ワガママも言えず、父親の顔色を伺っているような毎日でした。
小学生や中学生の時も、「騒ぐ=怒られる」というのが頭の中に刷り込まれていましたから、大人しく過ごすような生徒でした。
中学3年の終わりごろに、その父親が病気で亡くなりました。
悲しいことではあるんですけど、その反面「自由になれる」という気持ちにもなったんですね。
高校に入学した際には、「大人しい自分を脱却しないと!」「明るくなって友達をたくさん作りたい!」と決意したんです。
なるべく明るく笑顔で振舞うようにしました。
でも、上手くいくはずありません。
自然と明るく楽しい気持ちになっていたり、自然と笑っているなら良いとは思いますけど、私の場合は「頑張って」いたんですね。
無理して笑っていても、不自然にしかなりません。
結局、同級生はいましたけど、友達と言えるような人はできることもなく、卒業後も連絡を取り合う人は、一人もいません。
社会人になってからも、同じですね。
最初は先輩がいろいろと誘ってくれたりもいたんですけど、だんだん声も掛からなくなり、私と同期入社の新人社員が「昨日はありがとうございました、楽しかったです、また連れてってください」と笑顔で先輩と話しているのを「もう私は誘われることはないんだなぁ…」と寂しい気持ちで聞くことばかりになりました。
願いが叶ったよ!
仕方がないことと言えば、その通りなんです。
私だって、一緒にいて楽しい人とつまらない人と、どっちと一緒にいたいか?と聞かれれば、もちろん「楽しい人」と答えます。
同級生達や職場の人達だって、私みたいにつまらない人といたいと思わないのは、当然ですから。
ただ、1人が好きだったり単独行動を平気でできるタイプなら、何の心配もしないんですけど、できれば「人付き合いが上手くいって、友達も欲しいし、恋人も欲しい」という思いがありました。
人付き合いは下手なんですけど、そんな望みを持っていたんですね。
そんな望みを叶えてくれるものと出会いました。
これは会話ノウハウなんですけど、人付き合いの基本は会話ですよね。
黙っていては、仲良くなれません。
いくら笑顔でニコニコしていても、一言も発しなかったら、心を通じ合わせることもできません。
少しでも良いから話をして、「どんな考えを持っているのか?何が好きなのか?嫌いなのか?」ということをお互いに分からなければ、「気が合う、合わない」という判断もできませんよね。
今回、この話術を学んで、すごく痛感しました。
話し上手ということではありませんけど、少しは話ができるようになったんですね。
どちらかというと聞き上手になれた感じです。
いかに相手の言いたいことを聞き出すか、気持ちよく話をさせるか、そんなことが理解できたし、実践できるようになったんです。
そうしたら、先輩からも誘われるようになったし、同期の人ともいろいろな話ができるようになりました。
話せば話すほど「こんなことを考えていたんだ」「こんな一面があったんだ」と新たな発見もありますし、その中からすごく仲良くなれた人もいました。
久しぶりに親戚に会う機会があったんですけど、自然と話せることができて、変な雰囲気もなく、逆に楽しい時間が過ごせるほどでした。
肝心の恋人ですけど、無事にできました。
同期で仲良くなった人の紹介で知り合ったんですけど、かなりトントン拍子で上手くいって、付き合えることになったんですよね。
人に好かれる会話術を知ってからの数ヶ月で、かなりいろいろな変化がありました。
しかも悪い変化ではなく、自分にとっては最高の変化ですね。
自分の望んでいた状況になったし、せっかく良くなった人間関係が崩れないように気を付けないといけないこともあるとは思いますけど、あまり気を使い過ぎることなく、楽しい毎日を過ごしていければと思っています。
本当にありがとうございました。