対人恐怖症とまではいきませんけど、人と接することが、すごく苦手でした。
「人間一人では生きられない」とか「みんなと仲良くした方が良い」ということは、十分分かっていたんですけど、どうしても苦手意識は無くなりませんでした。
そもそもの発端は、うちは母子家庭で貧しかったんですよね。
周りで協力してくれたり、助けてくれる人がいる半面、バカにするような同級生もたくさんいます。
そういう奴らに反発できる強さがあれば良かったんですけど、自分の場合はシュン!となってしまってましたから、いじめっ子からすれば、格好の餌食です。
学校では誰も助けてくれないし、笑っているか見て見ぬふりをするだけ。
そんな経験から、人に対して心を閉ざしてしまいました。
唯一、心を開いて何でも言えるのは母親でしたけど、心配掛けたくなかったので、イジメのことなんて言えませんでした。
苦労しながらも、高校まで行かせてくれたので、つまらない学校生活でしたけど、無事に卒業はできました。
就職して、「これから親孝行するぞ!」と思っていたんですけど、結局、人間関係が上手くいかずに、半年で退社。
次も、その次もそうでした。
結局、人と接すること、会話することをずっと避けてきてましたから、会話ってものが分からなくなっていたんです。
しかも、同年代とも上手くいかないわけですから、何十年も人生の先輩である上司と、上手くいくはずありません。
本気で頑張れば変わることができる!
そんな自分みたいな情けない息子に対しても、母は「今までの職場が合わなかっただけ!まだ若いんだから、いろいろ経験して、本当に自分に合った仕事を見付ければ良い!焦る必要はないよ!」と言ってくれました。
本当に嬉しかったです。
偉そうに「親孝行する」と言っておきながら、ただ逃げているだけです。
人付き合いが上手くいかないなら、上手くいくように努力をすれば良いだけ!
会話が上手くできないなら、会話法でも学んで、話上手になれるように頑張れば良いだけ!
そう思ったんです。
それで、この会話法を学んで、会話上手になることを決心しました。
この教材は、会話の全てが学べるものです。
マインド面も大変勉強になりました。
会話の仕方についても、細かく分かりやすく、例文を交えながら説明があるので、理解しやすかったです。
どういう感じで話題を振ったら良いのか?とか、1つの話題からどう話を膨らませるか?とか、自分が知りたかったことが、盛りだくさんでした。
今は、新しい仕事も見つかり、職場のみなさんと仲良くやらしてもらってます。
母親にも、大したものではありませんけど、プレゼントできたり食事をご馳走できたり、少しは親孝行ができています。
今度は、温泉旅行でも招待したいですね。
いろいろありましたけど、過去なんて所詮過去なんですよね。
過去を引きずっていても、良いことなんて何もないし。
難しく考える必要もないし、自分が「こうなりたい!」と思ったら、それに向けて頑張れば良い!それだけのことなんですよね。